2014年9月28日

795.立ち上がったらすぐに変圧器

完全に埋めても、何等かの原因(変圧器を配電ボックスに置ききれない場合等)で歩道に配電ボックス(地中配電線路は全く興味がないため、調べてません。配電ボックスとは勝手に命名。埋める場合は、ここに変圧器などがあるわけですわ)が置けなければ、こうしてやむを得ず1本だけ電柱を立てて、そこにトランスを取り付けて終わりのタイプもあるようです。


何だかあんまり好きではないタイプだが、珍しいタイプなので掲載することになりました。


電柱の格好があるならば電線も続いて欲しいです!
もしくは電柱の格好だけでもいいが、中途半端なところで電線が切れているのは嫌

立ち上げられた高圧線は一旦、PDがいしによって、一旦ケーブルになり、それを変圧器の前まで持ってきて、そこで再び普通の電線に戻し接続されています。
トランス自体は都市型タイプのトランスではなく新しいタイプのトランスのようです。
まぁ、わざわざケーブルにしないでそのまま変圧器に接続するタイプも見かけますが、ここでは景観を考えて、変圧器への引き下げ線をあまり突き出さないようにしたんだと思います。

そして、なぜ、わざわざケーブル端末を取り付けて一旦、普通の電線にしているのかというと、これは地中ケーブルと外で使うケーブルとで種類が異なるからです。

<電柱ファンが思う首都圏の無電柱化状況>
駅前や観光地は特に
国道も都内では殆どが無電柱化されていると思いますが、郊外の方にも無電柱化の波が少し伸びてきているようです。
住宅街は全くの手づかずといえそうだが、道幅が広いところでは無電柱化をやっているところもあるようだ。
そういえば、これから新築する住宅街では原則電柱を立てることは禁止とのニュースを見たが、あれはどうなった?

794.いつもより2個多い耐張がいし


おっとととと、ここ最近、サブで使っているカメラ(メインは静岡に出かけている弟に貸出し中。だが、最終日はバッテリー切れで撮れなくなってしまった模様w)の調子が・・・(全体にピントと合わせようとすると合わなかったり・・・)



 まあ、交差点に立つ1本なので、高圧配電線を交差させているタイプなのですが


左側の真ん中の耐張がいしです!ここだけ2個多いです。
多分、右側が支線によって引っ張られているので、左側では中央にある高圧線が足りなくなってしまったんだと思います。

電線がこのように足りなくなってしまった場合は、それなりに耐張がいしの数も増やすのだそうです。

過去にも見つけた4連結の耐張がいしの写真はこちら
↑こちらは全部の相が4連結です。

793.ちょっとずらして引き留め

運転が代わったので、交差点を左折する際に発見!

 これです。

Fアームになりますが、耐張がいしの取り付けの位置が変わっています。
一番右側の高圧線はちょっと右側へはみ出ています。
珍しく架空地線の引き留めもされています。

792.下段のがいしは逆向き

この日は神奈川県の伊勢原市の方へ、古いタイプの撮影へ行ってきました。
その際に撮ってきた中から、変わったタイプだけをこちらに掲載しようと思います。

 
 新しいタイプのトランスを取り付けているタイプですが


構成は今年(平成26年)になってから登場した直付けタイプが出る少し前のものです。
なのでちゃんと!上段、下段に変圧器への引き下げ線支持用の腕金があります。
そこで、トランスのすぐそばにある(下段の)変圧器への引き下げ線支持用のがいしに注目です。
 
逆向きになっています。
新タイプのトランス(高圧カットアウトも支持できるタイプのトランス)の場合は、下段に腕金は追加しないことが多いようですが、重塩害地区などでは、強風対策なども関係で下段にも腕金を取り付けることがあります。
2014年(平成26年)登場のタイプでは下段に腕金を取り付けるのが基本となったようです。(その代わり上段の腕金は省略し、高圧用腕金にリード線支持用のがいしを取り付けるようになったことで、大分コスト削減がされたと思います。以前まではトンボ腕金で腕金の数が1本多かったですから)

2014年9月27日

791.こう配地点で引き留め

勾配のある地点で引き留めるタイプ。
あんまり見かけない気がするので掲載!


勾配での引き留めとなりますと、やっぱりそれなりに負担はかかりそうですが、支線は何時もとあまり変わらず、3本程です。
 
 
 
また、建柱するにも難しそうな場所なので柱は現場打ちでの組み立て式、パンザーマストとなっています。
しかし、耐張がいしの取り付け方だが、この向きはあまり宜しくないと思われる。



この向きでは、右方向へ勾配がかかっているから、雨水が右方向へ流れていき、がいしのセメントとピン部分に水が溜まって腐食を起こしやすくなる。
だから、ここではあえて耐塩での取り付け方法を考慮して逆づけにすることが多い。
中部電力管内ではこれを本当に考えているようで、引き留めクランプカバー(十数年程前に登場したグレーのタイプ)が逆づけの耐張がいしに例え対応していなくても、ちゃんとこのような勾配地点では、必ず逆づけをしているようです。


<<おまけ>>

おまけで周辺にあった滝の掲載です。

音止めの滝に行ったようです。
滝としては、何だか不思議な名前です。^^


続いてこちらは、すぐ近くにあった白糸の滝のようです。


とはいっても、静岡県富士宮市にある白糸の滝のようです。
 私は過去に長野の白糸の滝に行ったことがありましたが


白糸の滝って一体、全部でいくつあるんだ。そして、どれが本物なんだ?


写真提供元:弟

790.下部開閉器交差はそんなに珍しくないが

折角撮ってくれたので掲載します。

下段に開閉器を取り付けて交差するタイプ

 うーん、まぁ、たまに見かけるぐらいですかね
やっぱり上部開閉器交差の方が全然確認できません。(腕金中央固定でないタイプでしたら、上部開閉器交差、2本程発見しているが、まだ撮影には行っていない)

写真奥側に向けて丁度、高圧需要家用に区分開閉器があるのでそうなったわけですわ

おまけでその隣の・・・

 いい形をしていたので
車道側に電灯があるのと、車道を超えた方向へ低圧配電線を分岐していることから、変圧器は後ろ側に取り付けられたようです。
弟が撮ってくれたものの中から厳選した写真はここまで

写真提供元:弟

2014年9月26日

789.流し撮りで気が付いたもの(写真提供元:弟)

弟が静岡県の富士宮市の方へ出かけたようなので、その際に撮ってきてもらった数々の写真の中から変わったものだけを厳選し掲載!


今回は高速からの流し撮りのようです。(多分、第二東名から撮ったものだろう。東海道新幹線からの流し撮りは難しいですが、高速は撮れる撮れるw)
山中にある集落のようだが


 
んん?何があるかって、これです。
適当に撮ってくれた写真なのだろうけれども


肝心な被写体は遠いが、あることに気が付きました。
奥の方に、特大サイズのD型腕金に水平の腕金が左方向へ追加されているタイプを発見!
今のところはまだ、あまり数はないが、偶に新設のタイプで見かけるので新規格に入りつつあるタイプになりそうです。


またまた肝心な被写体は遠いですが、気が付くのです。


こちらは特に変わったタイプというわけではないですが(新タイプです。)

直付けタイプがあります。
というのは、かつて上段にあった変圧器への引き下げ線支持用のがいしを取り付ける腕金が省略され、これを高圧用腕金に直付けされるようになった規格のことです。

もうこれについては、東電管内では全域で採用が始まっているようですね


これは高速を降りてバイパスから撮った写真だろうか


これも新しいものですねー

ケーブル端末を取り付けて高圧ケーブルの立ち上げまたは引き下げをする場合は、2回線の内下段でよく高圧ケーブルの立ち上げ、引き下げを行っていたと思いますが、今はもうそんなの関係なく、2回線あったとしても、上段で高圧線を引き下げちゃってます。
後は一気に2回線を立ち上げるタイプも登場しています。
以前までは(平成初期頃?)2回線あるんだとしたら、1本、1本順番に高圧線を立ち上げていました。

 コン柱の頂部には架空地線がない状態の腕金がある。高圧配電線を引き留めている耐張がいしの連結部分にはカバーがない。

次に右下!
上段にあった変圧器への引き下げ線支持用の腕金は省略し、高圧用腕金に変圧器への引き下げ線支持用のがいしを直付けする形になっています。
完全に新タイプ!!



 こちらは特に新しいものではないが
 丁度、中腹部からちょっと上の辺り・・・
 
長いスパンで低圧引き込み線を分岐するので、少し補強をした2連続の腕金にしたのだろうが2連続の腕金というのは、どうしても鳥にとっては巣を作りやすい環境になるのだそう。
鳥の巣が確認できます。



写真提供元:弟

2014年9月18日

788.補強

この日は母親が山梨県笛吹市の御坂の方へツアーで出かけたようですので、その際に撮ってきてもらった数々の電柱写真の中から、珍しいものを1枚だけ選出!

山梨県笛吹市の御坂地区にて、高圧離隔装柱用腕金を使用するタイプですが


2箇所、補強箇所が確認できます。


1つは架空地線支持用の腕金、左方向への張力によって傾かないようにするため、右側にアームタイが確認できます。
もう一つは架空地線支持用の腕金が2本取り付けられていること
山梨県笛吹市の御坂地区を含むその周辺では初代の架空地線キャップも発見できたくらいなので、架空地線周りの設備については結構お金をかけているのかもしれません。

高圧配電線引き通しのクランプがいしですが、左側2つには新たなる雷対策として限流ホーンが確認できます。
山梨や神奈川では、隣どうしの相を寄り添って限流ホーンを取り付けるタイプがあるようですが、埼玉県では両端のクランプがいしに限流ホーンを取り付けるタイプを多く見かけます。
限流ホーンの取り付け位置についてですが、場所によって取り付け方を少々変えているところがあるようです。


写真提供元:母

2014年9月3日

787.開閉器が2台

この日は電機店へ買い物へ

その構内に


思わず、「え?」と思ってしまったものを発見!
2台の開閉器を取り付けています。

これが電力会社のものだったらかなり珍しいタイプになるが、高圧需要家の敷地内に立つ構内第一号柱で確認できるのも結構珍しいと思う。
過去に電力会社のものにそっくりなもの(工業団地内)で開閉器2台装柱を発見したことはあります。

 
1台は左側にあるD型腕金の中に開閉器を取り付けています。
よくある計器用変圧変流器ではありません。
そういえば最近、コンビニは高圧で受電するところが増えましたね
 

2014年8月24日

786.何時もより1本多い

1970年に入った頃より、避雷対策として登場した架空地線(がくうちせん)
場合によってはこれを1本以上張っているところがあります。
(数年程前にも当ブログにその写真をアップしましたが、今回もまた安曇幹線の撮影時に発見し、折角撮影したので掲載したいと思います。)

この場合、1本だけ張られている時は架空地線というのが正しい呼び名なのだろうが、2本以上これが張ってある時は遮蔽線という呼び方が正しいのだそう。
まぁ、通常では、送電線からのコロナ放電対策として、送電線の下を通る配電線にはよく(とは言っても、古いものでも結構見かけることがある。電話線だけが通る電信柱上にも張る場合があるようだ。)2本や3本の遮蔽線を張るタイプを見かけます。

ところが、埼玉県の飯能市内では、特に配電線の上に送電線が通過するわけでもないのに、国道299号線沿いとか、奥武蔵グリーンラインでは、長距離にわたって遮蔽線を張っているところがあります。

まずは手始めに、折角なので、同日撮影しに行ってきた安曇幹線の写真を数枚程アップしておきます。

 まぁ、今回は2年前に撮り逃していた区間の撮影に行ったわけですわ
今後は完全にこの区間もなくなろうとしているようですから(2015年版ストリートビューで小鹿野にある新秩父開閉所の北東側ですが、丁度そこから東側にむけて残っていた安曇幹線が撤去されている光景を見ました。)
手前側から安曇幹線360号 359号鉄塔となります。

詳細はHPのこちらに掲載中

そして、その帰り道・・・


普段は古いものでよく見かける鳥居型ですが、天辺に乗っかっている腕金が少し長いです。
見つけました。


そう、山道で特に配電線の上部に送電線が通過するわけでもないのに、2本の遮蔽線を張っている区間が!(まぁ、この電柱の左側には丁度、安曇幹線360号鉄塔があるので、こちらについては何も言えないが・・・安曇幹線の送電線から離れても、2本の遮蔽線を張っている区間がある。)

木々が生い茂って配電線側にかからないようにしているのかもしれないが
個人的な直感としては、「山は夕立ちが多いから雷対策も少し補強したんだろうか?」という感じです。
でも、今はこれよりももっと頑丈そうな避雷装置が登場しています。


2本の遮蔽線はしっかりと両端にて、赤の接地線(アース線)によって接地されているのが確認できます。
腕金は綺麗で柱自体もまだまだそこまで古くはなさそう。

 
建柱年を確認してみると、1999年(平成11年)2月とマジックで書かれているのが見えます。
 
 
山は誰もいないので撮りやすいです。^^
正面からももう数枚程
 
 
高圧用のD型腕金は最小サイズです。
このD型腕金の登場は90年代の後半頃だったかな

奥武蔵グリーンライン沿いでは、2本の遮蔽線を張るタイプがこうして確認されましたが、奥武蔵グリーンラインから国道299号線沿いへ向かった林道では


通常通り、1本の架空地線を張るタイプもお見え!
唯1台のトランスが乗るごく普通のタイプです。
ということで、どうやら、全区間にしっかりと2本の遮蔽線を張っているわけではなさそう。


となると、何だろう?


とか思いながら山を下っていたら、またまた2本の遮蔽線を張る区間が登場!
今度は高圧用に長い高圧離隔装柱用腕金を使うタイプで、鉄筋コンクリート柱の頂部に少々長めの鳥居型を取り付けて、そこに2本の遮蔽線を張っています。
となると、やっぱり木々が配電線来ないようにしているのかな

 
ここもだ


それでもこちらは、低い木々は低圧配電線にかかってしまっています。
あら、となるとそういうわけではない?


さー山を少し下って国道299号線にたどり着きました。


ここにも先ほどの奥武蔵グリーンラインと同様に、2本の遮蔽線を張る区間がお見え!


がいしの配列が3:0になる場合は、直角型の鳥居型の腕金も高圧配電線の方へ張り出してます。
これは架空地線が1本の場合も同じですね
最上部に遮蔽線が2本、高圧配電線は2回線、何だか良い感じの構成です。w


がいしの配列が2:1になると、2本の遮蔽線の支持は今度は換わって、天辺がちょっと長めの鳥居型に換ってます。
先ほどの奥武蔵グリーンラインで見た最小サイズのD型腕金を使用する場合と同じ構成です。
力強そうで何だかこちらも良い感じ。