2013年5月23日

769.すぐ右は樹木なので・・・

 同じく、かつらぎ山の帰り際にどこかに立ち寄った時に撮影された写真かと思いますが
珍しいものも中に入っていたので掲載します!
自動開閉器装柱になると思いますが、形が違うと思ったのでしょう。
 高圧用腕金が右方向へ大きく張り出しています。
通常の場合は腕金を右方向へ完全に詰めてからがいしを取り付けますが、すぐ右側には樹木があるため、これとの接触をさせるために中途半端な位置の取り付けになったのでしょう。
 高圧結合器はその余ったスペースに取り付けられています。

真下はこんな感じで!


768.派手なねん架

こちらも母が静岡県伊豆の国市のかつらぎ山の帰り際に、何処かへ途中、立ち寄った時に撮影された写真かと思います。
ねん架をしているちょっと珍しいタイプの写真も入っていました

高圧離隔装柱用腕金でねん架をしているのでちょっと目立ちます。
ねん架は腕金を中央に固定するタイプで見ることが大半なので珍しいです。



767.古い感じが好き!かつらぎ山を登る構内用の配電設備

母が静岡県伊豆の国市 かつらぎ山へのツアーに当選したようですので、その時にお願いをして撮影してもらったかつらぎ山のロープウェイ下にある古い感じの配電設備の写真ですが、その日の記録をここに掲載したいと思います。
私は行っていません。これから掲載する写真の撮影は全て母が行いました。


かつらぎ山の構内用配電設備ですが、大部分は耐塩ピンがいしによる引き通しタイプが見られるようです。
直感的には、1970年代頃に塩害地区で見られたと思われる古い感じのタイプになると思います。
時が止まっている感じが良いです。
静岡県伊豆の国市は塩害地区になるので、「耐塩皿がいしも残っているかな?」とは思ってはいましたが、ないようです。
ですから、こういった観点からも、やっぱり1970年代頃の設備になると思います。(1970年代後半頃ですかね?)
しかし、やっぱり、最近の電柱上部の形状はD型腕金などの登場で個性が失われていると思います。
私はこれから掲載するこういった昔ながらの感じが好きです。



ということで、まずは!



電力会社の電柱から高圧線が引き込まれた後、ロープウェイ 山麓駅近くにあると思われる構内線の起点部の写真ですね
駅構内からの撮影かと思います。

ここからはロープウェイに乗車しながらの撮影になっていたのかと思います。
動いているのでそれなりのスキルも必要そうです。
私ならそれでも、風景は気にせず一杯取っちゃいますねw
風景は帰り際に見る感じ、いやそれでも見てしまうか


また、ロープウェイから見下ろすような感じで各配電柱を上から見ることができるのも、唯一ここだけかと思います。


ここから山頂に向けて構内第2号、第3号柱と頂上へ続く感じです。
道から少し離れている畑の中の電柱は組み立て式のパンザーマスト製の電柱になっています。

耐塩ピンがいしによる引き通しタイプ

構内用の高圧配電線の引き通しには耐塩ピンがいしが使われています。
今のクランプがいしではない古い感じが良いです。

高圧用腕金の横幅サイズは1500mm仕様のものかと思われます。
1960年代頃にかけて多く見られたと思われるサイズです。(今のサイズは1800mm仕様のタイプになるかと思いますが、千葉県など一部地域では引き通し用として1500mm仕様の腕金を使っている地域もあります。耐張がいしによる引き留めタイプの場合は埼玉県などでも確認できます。)


全体はこんな感じで!
三相の高圧配電線のすぐ下には単相の低圧配電線も通っています。
動力線200Vなのかは不明です。(変圧器2次側の線の取り方を見ればわかるでしょうが、さすがにそこまで見れる余裕が・・・汗)


何本か進んだ後の写真でしょうか、トランス付き電柱も見られます。


トランスはやはり!構内限定で見られるタイプとなっており、何時もの円筒形ではなく角型のタイプとなっています。

ぶれていますが、ここからいよいよ山頂にかけて山登りです!w


山中にかけても、やはり、建柱が困難な場所なので、何時もの鉄筋コンクリート柱ではなく、全てが銀色のパンザーマスト製の電柱になっています。


次も同じ感じです。


山をちょっと登った後は一旦谷に入ります。

手前は耐塩ピンがいし1連だが、右隣は耐塩ピンがいしが2連となっている。
谷底にあるため、少し強度をつけたのでしょう。

その谷底には他にはないタイプが!
手前のものは同じですが、次のものは耐塩ピンがいし2連タイプとなっています。
この構内線の中では唯一のがいし2連!ここだけなのでは?!
また、山中にあるということで、色々と配電線の張力などの関係もあるからでしょうか、左方向へ撓っちゃっています。
やはり、がいし2連は張力や強度を保つということでもあるようですね


そして、再び!
山登り再開です!ここでまた、次に谷になるようです。

それにしても、結構厳しい場所に架空配電線のまま残っているのも凄いと思います。
構内用といえども、CVTケーブルに交換されていないのが凄いです。



この切抜き写真を見ると昭和の頃に撮影したような電柱写真に見えてしまいます。
それくらい古い感じのタイプなのです。


今のタイプを反対側から見た写真です。


勾配があり、下の方向へ曲がっているためでしょうか


風などで恐らく動いてしまったのでしょう。
手前側両サイドにある黒の引き留めクランプカバーですが、引き留めクランプが見える状態になっています。
また、ジャンパー線支持のがいしは耐塩ピンがいしとなっており、こちらに関しても古い感じです。


一旦谷に入り・・・


そして、また山の上のものになるかと思いますが、同じ感じです。


拡大写真はこんな感じで!


もう一度谷に入ります。


その途中の1本です!
トランス付きですが、今度はトランスの種類がちょっと変わって三相の変圧器になるようです。
また、引き下げ線が結構張っているため、それに合わせて高圧用腕金がちょっと傾いています。


そして、山登りも終盤です。これを超えるといよいよ、山頂です。
中央にある単相交流のタイプは東電管内のものでしょうか?
突如!比較的新しい中実耐張がいしによる両引き留めタイプが見られます。


構内用のものは右手前のものになります。

その拡大写真です。
こちらも普通に引き通しという感じです。


次は変圧器の土台がありますが


肝心な変圧器は途中で撤去されたように見られます。
円筒形の高圧カットアウト等、途中までの設備は残っています。
変圧器への引き下げ線支持のがいしが比較的には新しい中実がいしとなっているので、途中から増設したのかもしれません。



ちょっと進んだところで!


同じものの写真です。
初めてこのアングルから見ると、ちょっと変わったように見えてしまうような感じもします!
(変圧器はないですが、変圧器への引き下げ線支持の腕金が高圧用腕金の上に乗っかっているため、そのように見えてしまうのかと思います。)


そして、また東電管内のものでしょうか?(支線が見られるのでそうですね!)
またしても!中実耐張がいしによる両引き留めタイプが見られます。


山頂間近の写真になるかと思います。


同じように引き通しです。
写っていたのはここまでです。

さて、電柱の写真だけ掲載するのもなんなんで、山頂からの写真もおまけで掲載したいと思います。





あの写真で終わりかと思っていましたが、おっと!もう一枚ありました。

やっぱり古い感じが良いですね
右側の低圧配電線は低圧ピンがいしからバインド線が外れており、現在は腕金の上にある状態です。
もしかしたら、下は既に使っていないのかもしれないですね



 !なっハート形





以上!かつらぎ山での撮影となりました。

執筆:ゴロンディーナー
撮影:母